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生のわさびをすりおろして召し上がる機会は日常では少ないかもしれませんが、お祝いの席やパーティーの多い年末年始など、人が集まる機会では海鮮を楽しむことも多くわさびを口にする機会も増えると思います。

管理栄養士のチカさん

いつもの練りわさびや粉わさびも良いですが、いつもは脇役のわさびそのものにも、ちょっと注目してみませんか?

わさびの種類

わさびには、沢や水田で栽培される水わさびと、畑で栽培される畑わさびがあります。

清流のイメージが強いからか水わさびが人気ですが、畑わさびも大きさがこぶりで扱いやすいと言われています。

ちなみに製品化されている粉わさびは、原料が根わさびではなく、ホースラディッシュ(西洋わさび)という別種になります。

ホースラディッシュはローストビーフの薬味としておなじみですよね。日本のわさびよりも少し辛味がおだやかですが、ツンと鼻に抜ける辛さは楽しむことができます。

 

わさびの栄養

食材として一度に食べる量は多くないのですが、わさびそのものにはビタミンCやカルシウム、カリウムなどが含まれています。

薬味としてだけではなく、わさびをもっと味わえるような楽しみ方ができれば栄養素の摂取にもつながりますね。

でもわさびはなんといっても、あのツンとした辛味に特徴があります。その主成分はアリルイソチオシアネートです。

わさび 根茎 生 わさび 粉 わさび 練り
エネルギー 9キロカロリー 38キロカロリー 27キロカロリー
水溶性食物繊維 0.1グラム
不溶性食物繊維 0.4グラム
カリウム 50ミリグラム 120ミリグラム 28ミリグラム
カルシウム 10ミリグラム 32ミリグラム 6ミリグラム
ビタミンK 5マイクログラム
ビタミンB6 0.03ミリグラム
葉酸 5マイクログラム
ビタミンC 8ミリグラム (0) (0)

※すべて 10グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

わさびの健康効果

辛味成分のアリルイソチオシアネートは優れた抗菌作用で知られています。

生の魚介類とわさびを併せて食べるのも、おいしさだけではなく衛生的な側面の理由もあったのです。

強力な殺菌力で食中毒の予防に有効ですし、カビを防いでくれるといった働きで利用されることもあります。

生魚の臭みを消してくれるのにも役立ち、香りと辛味で刺激を与えるので食欲増進、消化も促進されます。最近ではアリルイソチオシアネートの、血栓を防ぐ効果やがんの予防への作用に期待が集まっています。

たんぱく質の代謝に欠かせないビタミンB6も含んでいますので、たんぱく質が豊富な魚との食べ合わせは好相性の薬味だと言えるでしょう。

 

わさびの選び方

太さが均一で太めのものが良いでしょう。ゴツゴツとしたものを選びます。葉の部分や茎の部分に黒い節のあるようなものは避けましょう。

乾燥に弱いので、湿らせたキッチンペーパーなどで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫で保管します。表皮は黒くなってきやすいのですが、厚めに皮をむけばまだ楽しむことができます。

 

わさびの食べ方

わさびは空気に触れると辛味成分のアリルイソチオシアネートが多く出現するので、細かい目のおろし金ですりおろすと良いでしょう。

また根の部分をみじん切りにするとすりおろすほどは辛味が出てこないため、わさび自体を食べるような楽しみ方もできます。

お茶漬けの具のように辛さを中和しながら香りを楽しめるような食べ方で、わさびからの栄養摂取もできるようになりましょう。

茎に近い部分ほど、辛味も香りも豊かです。葉の方からすりおろしていきましょう。

香りが高いのはおろしたてですので、まとめておろすのではなく食べる分だけ、その都度すりおろしていきます。

金属のおろし金を使った場合には、すぐに他の容器に移すようにしましょう。

 

わさび・まとめ

管理栄養士のチカさん

一度根わさびをすりおろして味わうと、わさびがただ辛いだけの食べ物ではないことがおわかりいただけると思います。

香りも爽やかで、わさびそのものがきちんとおいしいと、もちろん併せて楽しむ刺身などの魚介類のおいしさも引き立ちます。

また緑色も鮮やかで目からも食欲をそそります。

なかなか根わさびを購入する機会は少ないと思いますが、食べる頻度が高いときにこそ、ぜひ一度「生の味わい」を堪能してみてください。