no
Pocket

カレーのスパイスに含まれていたり、漢方の世界でよく使われていたりしてきたウコン。ターメリックの名でご存知の方もおられるのではないでしょうか。

最近ではウコンを使ったドリンク剤もあることから、なんとなく健康に良さそうだというイメージは定着しつつあるようにも思われます。

管理栄養士のチカさん

具体的にどのような働きが期待できるのか、見てみましょう。

ウコン(ターメリック)の種類

実は「〇〇ウコン」という名のものはいくつかあります。

日本では沖縄での生産が主ですが、沖縄で生産されているものでも「秋ウコン」「春ウコン」「紫ウコン」という3種類がよく知られています。

この中で、健康食品利用をされたりカレーの色素にいかされたりしているのは主に「秋ウコン」。

「春ウコン」も同じような利用が多いのですが、「紫ウコン」は名前に「紫」と違う色の名がつく通り、少しほかの二つとは性質が異なります。

主な用途は漢方など。しかし最近では胃潰瘍の原因ともされているピロリ菌の除去能力に期待が集まっています。

 

ウコン(ターメリック)の栄養

現在のところ、ウコンもしくはターメリックでの日本食品標準成分表の記載はありません。

ウコンはショウガ科の植物で、香辛料的に使うものです。ですから大量に摂取して栄養を補うという使い方ではないという点も理解しておきましょう。

また過剰摂取は消化管に障害を起こす可能性もあるとされており、あくまでも適量摂取と心得て使うものです。

いくら食品といえども、身体に良いからといってたくさん摂りすぎればかえって毒になってしまうのは、ウコンに限ったことではありませんね。

特に胃潰瘍や胃酸過多、胆道閉鎖症、胆石のある方は摂取を避けましょう。

ウコンの栄養的特徴はカレーに色素として利用される通り、黄色色素成分のクルクミンです。クルクミンはポリフェノールの一種です。

クルクミンを多く含むのは「秋ウコン」で、「紫ウコン」は色素が異なるため、クルクミンの含有はほとんどないとされています。

また、ウコンには鉄分も多いとされています。

 

ウコン(ターメリック)の健康効果

漢方の世界では、気の巡りや血行を良くするとされているウコン。痛みや出血を抑えたり、食欲不振を解消したりすると考えられています。

インドや中国では古くから、黄疸などに効く生薬として利用されてきました。

ウコンの色素成分であるターメリックは肝臓の障害を予防・改善して、肝臓の機能強化に働くと期待されている成分です。

また、がんの発生を抑制する作用にも期待が集まっている成分です。

抗酸化作用も知られていますから、発がんを抑制するだけでなく動脈硬化などの生活習慣病やその合併症を予防するうえで活性酸素による酸化ストレスを低減してくれると考えられています。

ウコンがメジャーになったのは、何といってもドリンク剤になったことではないかと思います。

これはやはりクルクミンが肝臓の機能を向上させる働きがあることから、アルコールをよく飲む方に向けてアピールされたため。

たしかに「飲みすぎ」にはすぐに対処したい!と思うからこそのドリンク剤であるとは思います。

でも肝臓はもともと私たちの身体のなかで代謝を司る大変重要な器官。

肝臓の機能が低下すると、胆汁の分泌も低下します。胆汁は脂質消化に大切な働きをしますが、この主成分である胆汁酸を作るには、コレステロールが必要。

肝臓機能が低下して胆汁酸の分泌が減るとコレステロールが消費されにくく、反対に胆汁分泌が盛んになればコレステロールの消費も増え、体内コレステロールも減ります。

クルクミンによって肝臓の解毒や胆汁分泌促進が行われると、コレステロールへも良い環境に傾くと期待できるのです。

飲酒の有無、量に関わらず、その健康状態はとても大切。クルクミンのパワーをお酒の効果に限定させてしまっては、もったいないのです。

 

ウコン(ターメリック)の選び方

生の状態ではなかなか入手が困難ですが、見た目は同じ科のショウガに似ています。色つやが良い物を選ぶと良いでしょう。

日本では沖縄での生産が多いことからもわかる通り、もとは熱帯性の植物です。保存に低温はあまり適していません。

乾燥にも弱いので、湿らせたキッチンペーパーなどに包んでさらにポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に入れて、あまり0℃付近まで温度が下がらないような環境で保存すると良いでしょう。

 

ウコン(ターメリック)の食べ方

効果的なウコンの摂り方は、カレー粉を上手に利用すると良いでしょう。

カレー粉にはいろいろなスパイスがブレンドされていますが、色、香りともに少量でも存在感を発揮してくれます。

カレー風味の食欲増進作用は説明するまでもない実力ですよね。炒め物やスープなどカレー風味を楽しめるメニューはたくさんあります。

 

ウコン(ターメリック)・まとめ

管理栄養士のチカさん

食品のなかにも「身体の良いのでたくさん食べましょう」とは言えないものもあります。ウコンもその一つ。

それでも古くから世界中である時は薬としても利用されてきたように、ウコンには実力があります。

あくまでも適度な付き合いで、しかしこの効果を利用しないのはもったいない、そんな食材なのです。

 

スポンサーリンク