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「スーパーフード」という言葉をよく聞くようになりました。

この言葉には正式な定義があるわけではないのですが、「他の食品に比べて栄養価が優れている側面を持つ食品」というような表現をされることが多いようです。

管理栄養士のチカさん

ブロッコリースプラウトはその代表格で、機能性に注目が集まっています。

スプラウトの種類

スプラウトとは発芽野菜のことなので、どれも植物の新芽。ブロッコリースプラウトとはつまり、ブロッコリーの新芽です。ブロッコリー以外にも新芽の状態を食べているものはいくつかあります。

たとえばよく目にするのが「アルファルファ」。ムラサキウマゴヤシという牧草の新芽で、細かく味にクセがないので、サラダやサンドイッチの具材に使われていることも多くあります。

かいわれだいこんはおなじみの新芽野菜ですね。少しピリッとした辛味があるので食欲増進効果もあり、トッピングでもよく見かけます。

ちなみにブロッコリースプラウトのなかでも発芽して3日目のものは、成長したものよりもさらに栄養価が高いということで、「スーパースプラウト」として売り出されています。

 

ブロッコリースプラウトの栄養

ブロッコリーは緑黄色野菜の一種ですから、ビタミン類やミネラル類の豊富さは折り紙つき。ミネラル類では野菜からの摂取が期待できるカリウムをはじめ、カルシウムや鉄といった日頃から意識して摂取したいミネラルもきちんと含んでいます。

ビタミン類では、緑黄色野菜に豊富なβ-カロテンだけでなく、脂溶性ビタミンではビタミンEやビタミンKも豊富に含み、エネルギー代謝に必要な水溶性ビタミン類もまんべんなく含んでいる優秀さです。

そしてブロッコリースプラウトが「スーパーフード」といわれるゆえんは、「スルフォラファン」が摂取できること。フィトケミカルの一種で、植物中ではグルコシノレートとして存在しているものが、口の中で咀嚼によって酵素と反応し、スルフォラファンに変化します。

エネルギー 19キロカロリー
水溶性食物繊維 0.3グラム
不溶性食物繊維 1.5グラム
カリウム 100ミリグラム
カルシウム 57ミリグラム
0.7ミリグラム
β-カロテン 1400マイクログラム
α-トコフェロール(ビタミンE) 1.9ミリグラム
ビタミンK 150マイクログラム
ビタミンB1 0.08ミリグラム
ビタミンB2 0.11ミリグラム
ビタミンB6 0.20ミリグラム
葉酸 74マイクログラム
ビタミンC 64ミリグラム

※すべて ブロッコリー 芽ばえ 生 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

ブロッコリースプラウトの健康効果

ブロッコリーやキャベツといったアブラナ科の野菜には、イソチオシアネートという成分が含まれています。

スルフォラファンはこの、イソチオシアネートの一種。高い抗酸化作用から、がんの発生や増殖を抑制する効果が期待されている成分です。

また内臓脂肪蓄積を抑制したという実験結果が上がっていることから、今後ますますメタボリックシンドローム対策としての健康効果も研究が進むものと思われます。

抗酸化作用ということでは、β-カロテン・ビタミンE・ビタミンCという3つのビタミンを有することからも十分にその働きは期待できます。

過剰に発生している活性酸素による害によって、がんだけでなくさまざまな生活習慣病のリスクが上昇している現代社会で、抗酸化力の強い成分や、それらを多く含む食品が注目を集めるのは、当然のことだと言えるでしょう。

 

ブロッコリースプラウトの選び方

スルフォラファンの摂取を意識するのであれば、ブロッコリースプラウトとスーパースプラウトの違いはチェックしておきましょう。発芽3日目のブロッコリーをスーパースプラウトと呼ぶのは、成長したものに比べて20倍のスルフォラファンを含むからなのです。

今のところスプラウト商品は他の野菜に比べて、きちんと表示のついているようなパッケージに入れて販売されているケースが多くあります。

スルフォラファンを含むのはブロッコリー系のスプラウトですが、スプラウト自体はたくさん種類がありますので、商品名の確認が必要ですね。

 

ブロッコリースプラウトの食べ方

スルフォラファンの健康効果を効率良く摂取するためには、ブロッコリースプラウトは生食した方が良いでしょう。それは口の中でスルフォラファンに変化するときに酵素の作用が必要だから。

酵素は熱に弱いので、熱を加えてしまうとスルフォラファンに変化する工程がうまくいかないのです。

せっかくの新芽ですから、パリッとした食感を楽しむにも、生食の方が向いていますよね。

 

ブロッコリースプラウト・まとめ

管理栄養士のチカさん

ブロッコリースプラウトと同じくスプラウト系のものでメジャーなものに豆苗があります。

キッチンプランツとして上部だけカットして使用して、スポンジ部分を水に浸しているお宅もあるのではないでしょうか。

残念ながらブロッコリースプラウトにはこの手が使えません。それは高い栄養価をメーカーがきっちり管理して生産しているから。

「スーパーフード」と呼ばれるからにはその栄養価の高さは譲れないのですね。ますます期待が高まります。

 

この記事を書いた人

管理栄養士のチカさん
管理栄養士のチカさん
1999年に管理栄養士の資格を習得。
現在フリーの管理栄養士として、食関連資格教材作成、専門学校講師、栄養講話講師などの仕事をしています。
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