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うま味が凝縮されている貝類にあって、食べごたえもかなりある点が魅力のほたてがい。

昔は高級イメージが強かったものの、最近では養殖によって出回り量も多くなったので、価格も安定しています。「お買い得な貝」なんて言われることもあるとか。

管理栄養士のチカさん

使い道が広いばかりか、栄養面でも期待できる食材ですので、魅力を掘り下げてみたいと思います。

ほたてがいの種類

養殖ものが出てくるようになって求めやすい価格になったほたてがいですが、味わいでは天然ものと養殖ものに大きな差はないと言われています。

また貝柱部分は、冷凍しても比較的味の劣化は少ないと言われており冷凍ものも多く出回っています。

貝柱部分に食べごたえがあって人気ですが、ひもの部分もおいしく食べることができます。だしも取ることができることから、乾物も人気です。

貝殻が5センチメートルにも満たないような小さな「ベビーホタテ」は安価で、味わいはしっかりとしています。

ほたてがいに似た種類として、貝の色がオレンジや黄色、紫色と色とりどりの「檜扇貝(ヒオウギガイ)」がありますが、値段はほたてがいより少し高くなるようです。

 

ほたてがいの栄養

たんぱく質の給源となる食品ですが、貝柱にはグリコーゲン様物質も含まれています。

うま味はグルタミン酸やイノシン酸によるもので、アミノ酸ではタウリンも含んでいます。

カリウムなどのミネラル類も含み、貝柱以外の部分からも鉄分・亜鉛などのミネラル類や、ビタミンB12・葉酸などのビタミン類を摂取することができます。

ほたてがい 生 ほたてがい 貝柱 生
エネルギー 72キロカロリー 88キロカロリー
たんぱく質 13.5グラム 16.9グラム
脂質 0.9グラム 0.3グラム
  飽和脂肪酸 0.18グラム 0.03グラム
  一価不飽和脂肪酸 0.09グラム 0.01グラム
  多価不飽和脂肪酸 0.15グラム 0.06グラム
  コレステロール 33ミリグラム 35ミリグラム
カリウム 310ミリグラム 380ミリグラム
カルシウム 22ミリグラム 7ミリグラム
2.2ミリグラム 0.2ミリグラム
亜鉛 2.7ミリグラム 1.5ミリグラム
0.13ミリグラム 0.03ミリグラム
レチノール活性当量 23マイクログラム 1マイクログラム
α-トコフェロール(ビタミンE) 0.9ミリグラム 0.8ミリグラム
ビタミンB1 0.05ミリグラム 0.01ミリグラム
ビタミンB2 0.29ミリグラム 0.06ミリグラム
ナイアシン 1.7ミリグラム 1.9ミリグラム
ビタミンB6 0.07ミリグラム 0.11ミリグラム
ビタミンB12 11.4マイクログラム 1.7マイクログラム
葉酸 87マイクログラム 61マイクログラム

※すべて 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

ほたてがいの健康効果

ほたてがいにはグリコーゲン様物質という、糖質の一種が含まれているとされています。

まだ動物実験段階ながらがん細胞を消失させる働きが確認され、今後の発展に期待が集まっています。

たんぱく質の給源となる食材ですから、アミノ酸も豊富に含んでいます。

そのなかの一種であるタウリンは、特に魚介類、そのなかでも貝類やたこ、いかなどからの摂取が期待できるもの。タウリンの摂取は肉類ではあまり期待できません。

体内では血圧を正常に保ち、心臓機能の強化に働いてくれるとされる成分です。肝臓でも働いてくれて、胆汁酸の分泌を促進してくれます。

胆汁酸にはコレステロールを排泄させる働きがあるため、この作用によってコレステロールが原因となる胆石症の予防につながるとされています。

胆汁酸はこのほかにも、腸の蠕動運動を盛んにして腸内環境を整える働きもあります。

貝柱部分ばかりでなく、ひもの部分まで食べるようにすると栄養価がさらに高く、鉄分、ビタミンB12、葉酸と貧血予防に欠かせない栄養素を重複して含有しており、貧血の予防になります。

エネルギーを産生する栄養素を代謝するために必要となるビタミンB群もまんべんなく含有しています。

うま味成分が豊富なことから、さまざまな食材とあわせてお料理の味を良くしてくれるほたてがいですが、味もさることながら栄養素の体内利用としてもほかの食材との相性が良く、効率を上げてくれるのです。

 

ほたてがいの選び方

貝柱がしまっていて、身に透明感があるものを選びましょう。殻付きの場合は、口が少し開いていて、触ると閉じるようなものが鮮度の良いものです。

保存は殻付きのものであれば濡らした新聞紙で包んで、冷蔵庫で保存します。むき身であればラップで包んで冷蔵庫へ。

もしくはゆでて冷凍保存することもできます。

 

ほたてがいの食べ方

鮮度の良いものに出会ったら、やはり簡単なうえにおいしさもたっぷり味わえますから、刺身で食べるのがオススメです。

下ごしらえも比較的簡単です。繊維に沿って縦に切ると歯ごたえを楽しむことができます。

加熱の場合は長時間してしまうとうま味も逃げてしまいますし、身がかたくなってしまいますから、短時間で済ませましょう。

バターやチーズ、牛乳といった乳製品との相性は味わいとしても抜群ですが、ともに栄養価が高いので、ビタミン類などが強化されます。

 

ほたてがい・まとめ

管理栄養士のチカさん

殻付き、むき身、冷凍、乾物と幅広く出回り、いずれも使い勝手の良い食材です。

料理の主役としても脇役としても活用できますので、栄養強化に活用していきましょう。

 

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