no
Pocket

サザエというと、高級食材だとか、海辺に行ったときに楽しむ食材だと思っていませんか?

かつて高級だったサザエですが、比較的安定して供給されることから、それほど高級品でもなくなり、家庭でも日常的に楽しめる食材になってきました。

管理栄養士のチカさん

食べる機会が多くなるのであれば、ぜひ栄養価や健康効果についても、押さえておきたいですよね。

サザエの種類

貝類は食べる機会があっても、巻貝は意外と珍しいかもしれません。サザエは巻貝の代表的な存在で、全国の海に生息しています。

何と言っても貝の形に特徴がありますが、実は貝の生息地によって少し姿が異なります。

外湾性のものは貝が立派な角を持っているのに対し、内湾性のものは角を持ちません。

見た目では角がある方がいかにも「サザエ!」という感じで、お値段も高く取引されるのですが、実は味には大差がないので内湾性のものはねらい目とも言えますね。

「ヒメサザエ」のように少し小ぶりのものもあります。

ヒメサザエはサザエの子どもで、その小ぶりな姿を活かして、楊枝で刺して手軽に食べられるので、懐石料理などにも添えられて出てきます。

巻貝にはサザエのほかに、アカニシやバテイラという貝があります。サザエの代用品のように楽しまれることのある種類です。

 

サザエの栄養

たんぱく質を含んでいながら脂質が少ないため、エネルギー値が高くなく良質なたんぱく質が得られるという利点を持ちます。

アルギニンやタウリンといったアミン酸を含んでいるという特徴があります。

ミネラル類やビタミン類も豊富で、種類も多く含有しています。

エネルギー 89キロカロリー
たんぱく質 19.4グラム
脂質 0.4グラム
飽和脂肪酸 0.05グラム
一価不飽和脂肪酸 0.02グラム
多価不飽和脂肪酸 0.06グラム
コレステロール 140ミリグラム
カリウム 250ミリグラム
カルシウム 22ミリグラム
0.8ミリグラム
亜鉛 2.2ミリグラム
0.39ミリグラム
レチノール活性当量 31マイクログラム
α-トコフェロール(ビタミンE) 2.3ミリグラム
ビタミンB1 0.04ミリグラム
ビタミンB2 0.09ミリグラム
ビタミンB6 0.05ミリグラム
ビタミンB12 1.3マイクログラム
葉酸 16マイクログラム

※すべて さざえ 生 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

サザエの健康効果

良質なたんぱく質の供給源となりうる、サザエ。アミノ酸のなかでもアルギニンが豊富に含まれています。

アルギニンは大人では体内で合成できますが、子どもには合成能力がないため、必須アミノ酸とされていて、食品からの摂取が必要となります。

アルギニンは、成長ホルモンの合成に関与する成分です。成長ホルモンがきちんと分泌されると、身体は活性化して、免疫能力も維持できます。

また、身体の脂肪燃焼を促し、筋肉を強化します。身体づくりや修復には、欠かせないホルモンですので、この成分となるアルギニンは成長期の子どもに限らず、大人もしっかり摂っておきたいものです。

アミノ酸の一種では、サザエはタウリンも含んでいます。タウリンは魚介類が得意とする成分で、肉類からは摂取しにくいもの。

たんぱく質の摂取源が肉類に偏りがちな方も多いので、魚介類もしっかり取り入れていただいたいところです。

タウリンは血圧を正常に保つ役割を果たします。血圧が高くなることで負担がかかる心臓の働きを強化してくれます。

肝臓では胆汁酸の分泌を促進して、コレステロールを排泄させます。

胆汁の主成分である胆汁酸は、肝臓で作られる際にコレステロールが必要となります。

タウリンは胆汁酸と結合する能力があり、胆汁酸の必要量を増やすことで、血中コレステロール値の低下に役立つのです。

これにより、動脈硬化を予防する効果が期待できます。

タウリンにはこのほか、肝細胞の再生を促進、細胞膜を安定化と肝臓の機能を高めてくれる効果が期待できます。

 

サザエの選び方

サザエの貝の大きさや角の有無は、おいしさにはあまり関係がありませんので、選ぶときには重視しなくてもOK。

気にしたいのは、活きの良さ。

生きているものや活きの良いものは、フタが口の手前にあって、触れると少し引っ込みます。

 

サザエの食べ方

サザエというと、代表的なのがつぼ焼きですよね。

網にサザエを置いて焼き、フタから水分が吹き上げてきたらお酒やしょうゆを注ぎ入れ再度吹き上げてくるまで、待つだけ。手軽でサザエのおいしさを逃すことなく楽しめる食べ方です。

和食ばかりでなく、エスカルゴにして楽しんでも。バターやパセリなどをのせてオーブンで焼きます。

刺身でも楽しめる、サザエ。巻貝は取り出しが難しいように感じますが、貝の一部に穴をあけてからフォークなどで引き出すと、するりと取り出すことができます。

サザエを引き出すと、黒っぽい外套膜の部分が出てきますよね。この部分、サザエの1割ほどを占めるので、食べるべきなのか、捨てても良いのか迷うところです。

食べて害があるわけではないのですが、苦味が強い部分なので、取り除かれることがほとんど。

身の部分は甘さもあって、こりこりとした食感が楽しめます。

 

サザエ・まとめ

管理栄養士のチカさん

サザエの出回り量が多いというのは、少し意外に思われるかもしれません。あまり日頃の献立を考えるときにサザエって浮かんでこないですよね。

ぜひこれからは、サザエも献立の候補に入れていただきたいと思います。

おいしいだけでなく、日頃からしっかり摂取しておきたい栄養素をいろいろと含んでいる優秀食材ですよ。

 

スポンサーリンク