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姿かたちの似ているウナギと同じく、白身魚にしては脂がのっている味わいを楽しめる、穴子。

江戸前の寿司や天ぷらでは、定番の具材といえますし、ウナギよりもクセのない味わいで、人気です。

管理栄養士のチカさん

スタミナ食というイメージのあるウナギと、似ているのは外見だけではありません。穴子の栄養面を掘り下げてみましょう。

穴子(アナゴ)の種類

一般に「穴子」として流通しているものの主流は「マアナゴ」です。これ以外に、ゴテンアナゴ・ギンアナゴを加えた3種類が出回ります。

さらに最近ではイラコアナゴやマルアナゴという種類も加わりました。

イラコアナゴやマルアナゴは正確には科の異なる近縁種なのですが、安価で流通できるということでスーパーや回転寿司などで手頃な価格で楽しめるように提供されているものは、これらであることが多いようです。

旬は夏ですが、国内ではあまり獲れないため、大量に獲れたときに開いたものが輸入されてくることが多いようで、比較的旬以外でも入手することが可能です。

 

穴子(アナゴ)の栄養

白身魚にしては脂が豊富といっても、白身魚ならではの淡泊さも持ち合わせていることから、それほどエネルギー値は高くなりません。

しかし脂質の含有によって、EPAやDHAの摂取にはつながります。

ビタミンAやビタミンEといった脂溶性ビタミンが豊富で、そのほか代謝に役立つビタミンB群も幅広く含有しています。

ミネラル類ではカリウムやカルシウムを含んでいます。カルシウムの吸収を助けるビタミンDが、カルシウムと共に含有されている点が、素晴らしいですね。

エネルギー 161キロカロリー
たんぱく質 17.3グラム
脂質 9.3グラム
  飽和脂肪酸 2.26グラム
  一価不飽和脂肪酸 3.70グラム
  多価不飽和脂肪酸 1.65グラム
  コレステロール 140ミリグラム
カリウム 370ミリグラム
カルシウム 75ミリグラム
0.8ミリグラム
亜鉛 0.7ミリグラム
0.04ミリグラム
ビタミンA 500マイクログラム
ビタミンD 0.4マイクログラム
α-トコフェロール(ビタミンE) 2.3ミリグラム
ビタミンB1 0.05ミリグラム
ビタミンB2 0.14ミリグラム
ビタミンB6 0.10ミリグラム
ビタミンB12 2.3マイクログラム

※すべて あなご 生 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

穴子(アナゴ)の健康効果

穴子は白身魚として良質なたんぱく質を供給すると共に、脂質もやや多めであることからEPAやDHAを摂取することができます。

EPAやDHAといえば、血中脂質のバランスを整えるうえで欠かすことのできない脂肪酸です。EPAは脂肪代謝や血液凝固異常の改善に働きます。

これにより動脈硬化の予防につながると考えらえる成分です。EPAの不足は血液が凝固しやすくなりますし、血中の中性脂肪やLDL-コレステロールの増加につながります。

DHAも同じく、血中コレステロールや中性脂肪の減少に働く脂肪酸。あらゆる生活習慣病の予防にマルチに活躍します。

穴子で良いのは、EPAやDHAと一緒に、これらの脂肪酸の酸化を予防してくれる抗酸化作用を有する栄養素を含んでいる点です。

EPAやDHAはいずれもn-3系多価不飽和脂肪酸に属する脂肪酸で、その特徴は健康効果が期待できるということと「酸化されやすい」という性質を持つことです。

ビタミンAやビタミンEには優れた抗酸化作用が知られており、またいずれも脂溶性ビタミンであることから、脂質と一緒に摂取することが吸収率のアップにもつながります。

 

穴子(アナゴ)の選び方

さばかれた状態のものを買い求めることが多いでしょう。身が厚く、白く輝いているようなものを求めましょう。皮の光沢も、あるものの方が良品です。

保存はペーパータオルで包んでからラップをして、冷蔵庫のチルド室で行います。風味が落ちやすいうえ、脂質の酸化も心配ですので、できるだけ早く使うようにしましょう。

なお、ぬめりがあると臭みが出てしまうので、包丁でぬめりをこそげとってから調理するようにしましょう。

 

穴子(アナゴ)の食べ方

江戸前寿司や天ぷらのイメージが強い穴子ですが、関東では煮穴子が一般的であるのに対し、実は関西では焼き穴子が一般的と、東西で楽しみ方が異なります。

つまり、幅広い楽しみ方ができるということ。

関東の煮穴子では、醤油の色合いをつけずに白く仕上げるパターンと、身が崩れるほど柔らかくしっかり煮つけるパターンとがあります。

ふっくらとした身の食感を楽しむことができ、脂の効果もあり口に入れるととろけます。

一方焼き穴子は香ばしい風味が加わるので、また違った味わいになるのです。

煮物や蒸し物にする前に一度白焼きにすると、うま味が出ておいしく仕上がると言われています。

いつもの食べ方以外の方法を試してみるのも、あらたな魅力発見につながるかもしれませんね。

 

穴子(アナゴ)・まとめ

管理栄養士のチカさん

穴子はウナギのない時期に食べる代用品ではありませんよ!

味わいの人気もさることながら、高い栄養価を誇り、生活習慣病対策にもなります。

しかし穴子、実は生食はできないというのをご存知でしょうか。血液中に微弱な毒性物質を含んでいるとのこと。

ふっくら煮て食べるも、パリッと焼いて食べるも良い味わいなので、しっかり加熱して楽しみましょう。

 

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