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こんにゃくを召し上がる機会は多いでしょうか。こんにゃくは、あまり栄養的価値が認められておらず、クローズアップされる機会の少ない地味な印象の食材ではないかと思います。

食品成分表でこんにゃくはどこに登場するかというと、「いも及びでん粉類」のグループです。少し意外に思われたのではないでしょうか。

管理栄養士のチカさん

今回はいつも脇役なこんにゃくに、スポットライトを当ててみたいと思います。

こんにゃくの種類

こんにゃくを買いに行くと、パッケージに「こんにゃく」と書かれているものと、「生芋こんにゃく」と書かれているものが売られています。価格も若干違うような…。違いを把握したうえで選んでいただけているでしょうか。

こんにゃくはこんにゃく芋から作られますが、生芋こんにゃくというのは製造の際にこんにゃく芋の生芋を原料としているという意味です。普通のこんにゃくはこんにゃく粉から作られます。こんにゃく粉は生芋を粉末にしたもので、水や水酸化カルシウムを加えてこんにゃくを作っていきます。

工業的に作る場合にはこんにゃく粉を使うことが多いのですが、こんにゃくの風味が良いのは生芋こんにゃくだとされています。ですからお値段も少し、生芋こんにゃくの方がお高めです。

 

こんにゃくの栄養

こんにゃくの栄養成分の主役はなんといってもグルコマンナン。水溶性食物繊維の一種です。こんにゃく自体は大半が水分で、そこにグルコマンナンが存在しています。

ですからこんにゃくに栄養的価値を見出されてこなかったのも、いわゆるエネルギーになるものがほぼ含まれていないからなのです。おなかは満たされるのにエネルギーは低いのでダイエットには最適な食べ物だと言えるでしょう。

生芋こんにゃくには美肌にうれしい、セラミドが含まれています。セラミドはお肌の角質層に存在する成分で、細胞と細胞の間で水分や油分を保持する役割をしています。ですからお肌の乾燥に悩む季節にはうれしい成分というわけです。

こんにゃくは地味な見た目に似合わず、女子力を上げてくれる要素の詰まった食材なのですね。

精粉こんにゃく
※こんにゃく粉から作られたもの
生芋こんにゃく
エネルギー 5キロカロリー 7キロカロリー
水分 97.3グラム 96.2グラム
食物繊維総量 2.2グラム 3.0グラム
カリウム 33ミリグラム 44ミリグラム
カルシウム 43ミリグラム 68ミリグラム

※すべて 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

こんにゃくの健康効果

こんにゃく芋やこんにゃく粉に含まれるグルコマンナンは水溶性食物繊維の一つです。食品の水分を抱き込んでゼリー状になる性質があります。これによって余分なコレステロールを体外に排泄する効果に優れています。

健康効果としては、血中コレステロール値上昇抑制や、血糖値についても上昇を抑えてくれる効果があり、生活習慣病予防に効果的な食べ物です。食物繊維ですので、もちろん整腸作用もあります。

エネルギーの心配がほぼなく、余分なものを排泄する効果が優れている点は肥満防止に働きます。

またこんにゃくに含まれているカルシウムは酸に溶けやすく体内に吸収されやすいという特徴があります。カルシウムは吸収率が低い点が悩ましく不足しがちな栄養素ですので、この点にもぜひ注目してみてください。

 

こんにゃくの選び方

数値的に並べてみると若干ではありますが、優れているといえるのは生芋こんにゃくです。おいしさも支持されているところからも、表示を意識して生芋こんにゃくを選んでいただくのが良いかと思います。

その他、適度に弾力のあるやわらかすぎないものを選ぶと良いでしょう。こんにゃくには他の食材の味を吸収しやすいという特徴があります。味のしみ込む、おでんや煮物に向いている食材です。

 

こんにゃくの食べ方

こんにゃくはかさ増しアイテムとして上手に利用すると、満腹感を感じながらエネルギーを抑えることができます。また日頃不足しがちな食物繊維の補給にもなり一石二鳥です。

お仕事が遅くなって、おなかが空いた状態でコンビニエンスストアに行ってしまうと、何かと多く買い込みがちです。しかし夜遅くの暴飲暴食は健康を考えれば避けたいところ。

このような時はぜひレジ横のおでんでこんにゃくを購入してください。

味が染みていることから口さびしい感じはなく、また低エネルギーでおなかが満たされることでその他の食品を食べるのを控えることにもつながります。身体も温まって、入眠もしやすくなります。

調理上の注意では、あく抜きをすると、よりおいしく食べることができる点があります。「あく抜き不要」と書かれていないものについては、湯通ししてから使用すると良いでしょう。

 

こんにゃく・まとめ

管理栄養士のチカさん

こんにゃくは安価で安定的に入手しやすい食材です。味が染みやすく、和食に使われることの多い、ひじきや油揚げといった食材との相性も抜群ですので、意外と利用価値が高い食材です。

ご年配の方で便通にお悩みの方は、野菜をすすめてみると「おなかが痛くなる」とおっしゃる方もおられます。

腸のぜん動運動が弱まっていたり、体質だったり原因はいろいろとありますが、不溶性食物繊維だけではうまく排泄できないという場合もあるようです。

そのような方には、こんにゃくをオススメしています。こんにゃくでしたら食べやすく、入手もしやすいので皆さんチャレンジしやすいようで、便通のお悩みが解消されたと笑顔を見せてくださいます。

どうやらこんにゃくが栄養的価値のない食品だったのは、ひと昔前のお話しのようですね。

 

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