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肉類の食べ過ぎは生活習慣病につながりやすいと言われても、日頃口にする機会も多いものです。

肉類はお好きな方も多いですし、良質なたんぱく質の供給源として重要な存在。もちろん食べることを禁止するものではありません。

豚肉は日頃召し上がる機会の多いお肉の一つではないかと思います。

管理栄養士のチカさん

上手な選び方、他の食材との組み合わせを知って、健康的においしく召し上がっていただきたいと思います。

豚ヒレ肉とは

豚肉のなかで、ロースの下の部分で、背骨の内側に沿って左右についている部位をヒレと言います。

少量しかとれない希少部位で、きめが細かくやわらかいこともあって、豚肉のなかでも「最上の部位」などと言われます。

実際には、肉全体の2%程度しかとれません。脂肪分が少ないのが特徴です。「フィレ」「ヘレ」などと呼ばれることもあります。

 

豚ヒレ肉の栄養

豚肉が他の肉と比較して秀でている特徴の一つに、ビタミンB1含有量の多いことが挙げられます。

肉類での比較のみならず食材全体でみても、豚肉はビタミンB1の供給源として優秀な食材です。そんな豚肉の部位の中でも、ビタミンB1含有量が多いのがヒレ肉。

ヒレ肉を豚肉のその他の部位と比較した特徴では、脂肪分が少なく、エネルギーが控えめという特徴があります。

良質なたんぱく質の摂取源として利用価値が高い部位です。

脂肪酸では、もちろん肉類に多い飽和脂肪酸も含んでいますが、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸も含んでいます。

あまり多く含まれていませんから、わざわざ取り除く必要はないでしょう。

ミネラル類も豊富で、鉄やカリウムの摂取にも適しています。

エネルギー 112キロカロリー
たんぱく質 22.7グラム
脂質 1.7グラム
  飽和脂肪酸 0.48グラム
  一価不飽和脂肪酸 0.55グラム
  多価不飽和脂肪酸 0.24グラム
  コレステロール 65ミリグラム
カリウム 400ミリグラム
1.2ミリグラム
ビタミンA 2マイクログラム
ビタミンE 0.3ミリグラム
ビタミンB1 1.22ミリグラム
ビタミンB2 0.25ミリグラム
ナイアシン 5.4ミリグラム
ビタミンB6 0.48ミリグラム
ビタミンB12 0.2マイクログラム
パントテン酸 0.90ミリグラム

※すべて ぶた 中型種肉 ヒレ 赤肉 生100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

豚ヒレ肉の健康効果

良質なたんぱく質が摂取でき、脂質が少ないことからエネルギーは控えめで、減量目的でも使いやすいお肉です。

加えて、代謝に欠かせないビタミンB群が豊富な点が、体内で栄養素を効率よく利用できるので優れています。

たんぱく質を摂取したら必要量が増えるビタミンB6や、脂質の代謝に欠かせないビタミンB2、植物性食品からの摂取が難しいビタミンB12なども摂取できます。

そして秀でているのがビタミンB1の含有量。ビタミンB1は炭水化物の代謝に必須の栄養素ですから、主菜として食べることの多い豚肉は、ぜひ穀類など、主食とあわせて摂取しましょう。

脂肪酸組成では、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸も含まれています。オレイン酸は血中コレステロールを低下させ、動脈硬化の予防に働きかけることが期待される脂肪酸です。

飽和脂肪酸の害ばかりでなく、注目したい働きですね。

もともと脂身の少ない部位です。脂は香りもあり、おいしさを引き立ててくれますから、ヒレ肉に関してはあまり神経質にならず、そのまま召し上がってはいかがでしょうか。

 

豚ヒレ肉の選び方

赤身肉ですから、肉にツヤがあってピンクがきれいに出ているかを見て選びましょう。

豚肉は全般的に傷みやすいお肉ですので、早めに使い切るようにしましょう。すぐに食べない場合には、一枚ずつラップでくるんで、冷凍するようにしましょう。

 

豚ヒレ肉の食べ方

一般的に脂身の少ないヒレ肉は、ややもの足りない印象であるためか、揚げ物などに利用されることも多い部位です。

ただしせっかく低エネルギー、低脂質である点を意識して摂るのであれば、やはり油調理はあまりオススメできません。

きめの細かいやわらかい肉質を楽しむような、シンプルな調理法で召し上がってはいかがでしょうか。

ビタミンB1の多い特徴をいかすのであれば、アリシンを多く含むネギ類との組み合わせもオススメです。

アリシンはアリインという物質が酵素によって加水分解されるとできる物質で、ネギ類にはアリインの形で含まれています。

アリシンは風邪の予防や改善、疲労回復に効果があるほか、血栓の予防改善・血中脂質の燃焼によってコレステロール値を下げるなどの効果も期待できます。

ビタミンB1はアリシンと結合するとアリチアミンという物質に変化して体内にとどまりやすくなります。

水溶性ビタミンであるビタミンB1はなかなか体内にとどまりにくいのが難点ですが、アリシンとの組み合わせで効率が良くなるのです。

にんにくをはじめとするネギ類は肉との相性も良いので、淡泊なヒレ肉の味わいにアクセントをつけてみてはどうでしょうか。

 

豚ヒレ肉・まとめ

管理栄養士のチカさん

希少部位であるヒレ肉。肉質が良いだけでなく低脂肪、低エネルギーと、生活習慣病予防にもうれしい部位です。

特徴を知ることができれば、取り入れ方にも工夫がしやすいはず。油調理に頼らない、おいしい味わい方で取り入れてみてください。

 

この記事を書いた人

管理栄養士のチカさん
管理栄養士のチカさん
1999年に管理栄養士の資格を習得。
現在フリーの管理栄養士として、食関連資格教材作成、専門学校講師、栄養講話講師などの仕事をしています。
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