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普段食べる機会の多い肉といえば牛・豚・鶏が主ですが、羊肉も決して珍しいお肉ではないはず。

血中脂質のバランスが崩れている方にとって、お肉の選び方・食べ方は重要です。

管理栄養士のチカさん

羊肉はオススメしやすいお肉ですので、見ていきましょう。

羊肉の種類

羊肉は、生後1年未満の子羊の肉を「ラム」、生後1年以上経っているものを「マトン」と呼び分けます。

一般的にはラムの方が柔らかく、臭みやクセがなくて食べやすいと言われています。

出回り期は通年ありますが、国産での生産量はあまり多くなく、大半を輸入に頼っているのが現状です。

 

羊肉の栄養

羊肉はもちろんたんぱく質の給源となる食材ですが、ビタミンB群も豊富でエネルギー代謝が活発になります。

亜鉛や鉄などのミネラル類も含まれています。

注目されるのは、アミノ酸の一種であるカルニチンを多く含有している点で、コレステロールや中性脂肪対策に羊肉が勧められることが多いのも、このカルニチンに注目が集まっているためだといえるでしょう。

マトン ロース
脂身つき 生
マトン もも
脂身つき 生
ラム ロース
脂身つき 生
ラム もも
脂身つき 生
エネルギー 225キロカロリー 224キロカロリー 310キロカロリー 198キロカロリー
たんぱく質 19.8グラム 18.8グラム 15.6グラム 20.0グラム
脂質 15.0グラム 15.3グラム 25.9グラム 12.0グラム
  飽和脂肪酸 6.80グラム 6.88グラム 11.73グラム 4.91グラム
  一価不飽和脂肪酸 5.52グラム 5.53グラム 9.52グラム 4.39グラム
  多価不飽和脂肪酸 0.50グラム 0.57グラム 0.87グラム 0.52グラム
  コレステロール 65ミリグラム 78ミリグラム 66ミリグラム 64ミリグラム
カリウム 330ミリグラム 230ミリグラム 250ミリグラム 340ミリグラム
2.7ミリグラム 2.5ミリグラム 1.2ミリグラム 2.0ミリグラム
亜鉛 2.5ミリグラム 3.4ミリグラム 2.6ミリグラム 3.1ミリグラム
ビタミンA 12マイクログラム 7マイクログラム 30マイクログラム 9マイクログラム
ビタミンD 0.7マイクログラム 0.4マイクログラム 0マイクログラム 0.1マイクログラム
ビタミンE 0.7ミリグラム 1.3ミリグラム 0.6ミリグラム 0.4ミリグラム
ビタミンB1 0.16ミリグラム 0.14ミリグラム 0.12ミリグラム 0.18ミリグラム
ビタミンB2 0.21ミリグラム 0.33ミリグラム 0.16ミリグラム 0.27ミリグラム
ビタミンB6 0.32ミリグラム 0.30ミリグラム 0.23ミリグラム 0.29ミリグラム
ビタミンB12 1.3マイクログラム 1.6マイクログラム 1.4マイクログラム 1.8マイクログラム

※すべて 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

羊肉の健康効果

羊肉で注目されるカルニチンは、私たちの体内では肝臓で、必須アミノ酸であるリシンとメチオニンから合成されるアミノ酸の一種です。

体内での合成は歳を重ねるうちにだんだんと少なくなるとされていて、なおかつ男性よりも女性、また肥満気味の方には不足の傾向があらわれやすいとされています。

カルニチンには脂質を筋肉に運んで代謝を調節するという働きがあります。

中性脂肪と脂肪酸の燃焼を促進すると考えられていて、この効果によって体脂肪をためにくくしてくれるとされる成分です。

脂質の代謝が良くなるので、コレステロールの増加も抑えられます。

ラムとマトンとでは、マトンの方がよりカルニチンを多く含んでいるとされています。

そのほかの栄養素では、エネルギー産生に欠かせないビタミンB群を種類も多く含有しています。

炭水化物・脂質・たんぱく質をしっかり代謝してエネルギーに変え、疲労回復を促したり、スタミナをつけたりしてくれます。

味覚を正常に保つ亜鉛や、鉄分の補給にもなりますから、身体の調子を整えるのには適した食材だと言えるでしょう。

 

羊肉の選び方

カルニチンの量を意識するならマトン、食べやすさを重視するならラムを選択するといった感じでしょうか。

肉の色がきれいなピンク色で、キメが細かいものを選びましょう。

脂身つきのものが多いと思われますが、脂身部分は白色のものが良品です。

羊肉は鮮度劣化の速い食材です。早めに使い切るか、難しい場合には冷凍保存をしましょう。

 

羊肉の食べ方

羊肉の代表料理と言えばジンギスカンでしょうか。たくさんの野菜類とともに羊肉を楽しむことができますから、栄養バランスも整います。

羊肉は少し匂いがある点で好みがわかれるところですが、お好きな方にとっては、ソテーや煮込み料理なども羊肉らしさを存分に味わうことのできる調理法です。

匂いが気になるという方は、ハーブ類やニンニクなどの香味野菜を利用しましょう。

セロリなどの香りの強い野菜に漬け込むといった方法もあります。

冷めると脂肪が固まりやすいうえ匂いも出やすくなりますから、温かいうちに食べると良いでしょう。

 

羊肉・まとめ

管理栄養士のチカさん

羊肉も肉の一種であるため、当然、飽和脂肪酸やコレステロールも含有しています。

ですから脂肪燃焼になる、ダイエット効果がある、と羊肉ばかり食べるのはオススメできないものの、肉を食べたいときにどの肉を選択しようか悩まれたら、羊肉という選択肢があることも、ぜひ思い出していただければと思います。

 

この記事を書いた人

管理栄養士のチカさん
管理栄養士のチカさん
1999年に管理栄養士の資格を習得。
現在フリーの管理栄養士として、食関連資格教材作成、専門学校講師、栄養講話講師などの仕事をしています。
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