no
Pocket

食生活の見直しというと、どうしても悪者扱いされてしまいがちなのがお肉。お好きな方も多く、ついつい食べ過ぎてしまうとやはり弊害はあります。

でも日頃入手しやすく調理も手軽な肉類を上手に活用する方法を知らないと、お家での食事でも外食のメニュー選びでも困ってしまいますよね。

よく食べるお肉については、動物の種類だけでなく部位についても特徴があります。

管理栄養士のチカさん

今回はなかでも特徴的な鶏ささみ肉について見ていきたいと思います。

鶏ささみ肉とは

日頃口にする機会が多いお肉と言えば、牛肉・豚肉・鶏肉が圧倒的に多いのではないかと思います。

この中で鶏肉はお値段も比較的手ごろで買い求めやすく、味わいはクセのない淡泊さが特徴です。

肉類ではたんぱく質の摂取と同時に動物性脂質の摂取が気になるところですが、鶏肉は皮を取り除くことで比較的コントロールが簡単。

中でもささみはむね肉の内側の部分で、牛肉や豚肉でいうところの「ヒレ」にあたります。いわゆる、脂肪が最も少なくてやわらかいとされている部位です。

低エネルギー、高たんぱく質で、ダイエット向きの食材としてもたびたび登場する存在です。

 

鶏ささみ肉の栄養

肉類の中では群を抜いて低エネルギーで高たんぱく質。もちろんたんぱく質は必須アミノ酸バランスの良い、良質なたんぱく質が含まれています。

コラーゲンも摂ることができます。

そのほか、疲労回復に効果を発揮する、イミダペプチドが含まれています。

脂肪酸のバランスでは牛肉や豚肉に比べ、不飽和脂肪酸を多く含んでいます。

エネルギー 105エネルギー
たんぱく質 23.0グラム
脂質 0.8グラム
  飽和脂肪酸 0.17グラム
  一価不飽和脂肪酸 0.20グラム
  多価不飽和脂肪酸 0.13グラム
  コレステロール 67ミリグラム
カリウム 420ミリグラム
ビタミンE 0.2ミリグラム
ビタミンK 14マイクログラム
ビタミンB1 0.09ミリグラム
ビタミンB2 0.11ミリグラム
ナイアシン 11.8ミリグラム
ビタミンB6 0.60ミリグラム
ビタミンB12 0.1マイクログラム
葉酸 10マイクログラム
パントテン酸 3.08ミリグラム
ビオチン 3.0マイクログラム

※すべて にわとり 若鶏肉 ささ身 生100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

鶏ささみ肉の健康効果

低エネルギーで良質なたんぱく質をしっかりと摂るのは、筋肉を落とさずに体脂肪を落として体重コントロールをしたい、本来のダイエットの目的にあっています。

肉類を摂取することで懸念される動物性脂質、中でも血中コレステロールを増加させてしまうことが心配な飽和脂肪酸がわずかして含まれていない点でも、「健康を保つためにダイエットをしたい」という考え方に非常に合致します。

厚生労働省による「日本人のための食事摂取基準」では飽和脂肪酸を摂り過ぎた場合の弊害を考慮して、目標値には「以下」という言葉がついています。

鶏ささみ肉は肉類のなかでは飽和脂肪酸が少なく、酸化されにくく悪玉であるLDL-コレステロールを減らす働きをする一価不飽和脂肪酸の割合が高くなっています。

代謝に必要となるビタミンB群についてはまんべんなく含んでいます。

なかでもパントテン酸がしっかり含まれていますが、パントテン酸にはHDL-コレステロールを増やす働きがあるとされています。またストレスへの抵抗力をつけてくれるビタミンとも言われています。

イミダペプチドは最近注目の成分。アミノ酸結合体の一部で、渡り鳥や回遊魚など、ずっと動き続けている生物に特に多く含まれる成分です。

鶏肉ではささみやむね肉に含まれています。イミダペプチドの持つ抗酸化作用によって活性酸素による細胞へのダメージを防ぎ、疲労に作用すると考えられています。

注目成分ゆえにサプリメントなども発売されていますが、食品から摂れるなら摂りたいですよね。

疲れを処理できずに過ごすということは、肉体的な健康はもちろん、精神的な健康も損なうことです。

「疲労」という病が問題視されている現代社会において、イミダペプチドへの期待が高まるのも、無理はないでしょう。

イミダペプチドに加えて、パントテン酸も豊富なささみは、実は「癒しの食べ物」だったのですね。

 

鶏ささみ肉の選び方

身に透明感があって、淡いピンク色をしているものが新鮮です。

傷むのが早いので、鮮度管理は大切。

単価が安いため、1パックあたりの本数が多くなりがちですから、使いきれなかったものは1本ずつラップで包んで、保存袋に入れて冷凍しましょう。

 

鶏ささみ肉の食べ方

ささみは淡泊な味わいゆえ、ついフライなどに加工されがちですが、せっかくの低エネルギー・低脂肪・高たんぱく質という特徴も、揚げ物にしてしまっては元も子もありません。

酒蒸しのように、うま味が逃げない工夫をして火を通し、サラダや和え物などに利用すると良いでしょう。

ささみの下処理はほとんど必要なく、白くて幅広いスジさえきちんと取り除いておけば良いでしょう。

 

鶏ささみ肉・まとめ

管理栄養士のチカさん

ささみというと、筋肉をつけたい方やダイエットをしている方ばかりが食べるイメージの強いもの。

低エネルギー・高たんぱく質という特徴が良く知れ渡っているせいでしょうか。

脂肪酸バランスも良く、ストレスや疲労にも効果を発揮してくれるとなれば、なにもトレーニングをしている人のためだけのものではありませんよね。

お値段もお手頃ですし、主菜ばかりでなく副菜にも使える食材ですので、活用してみてください。

 

スポンサーリンク