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昔から「ネバネバした食べ物は身体に良い」と言いますね。

納豆やオクラをイメージすることが多いかと思いますが、なめこのぬるっとした感じもまた、これらと並ぶ印象の強さではないでしょうか。

管理栄養士のチカさん

エネルギーが低く、栄養素を補給できるきのこ類はぜひ摂取したい食品群。なめこも入手しやすいきのこの一つですから、よく知っておきましょう。

なめこの種類

なめこは日本特産のきのこで、市販品の多くはおがくず栽培によって周年出回っています。

もともとはケヤキやブナ、ナラなどの広葉樹に群生します。「なめたけ」と呼ばれることもあります。

独特のぬめりを持つ特徴から、生のきのこをカットして脱気パックしたものがよく出回っています。

 

なめこの栄養

独特のぬめりは食物繊維のペクチンによるもの。また粘質を持つ糖たんぱく質も含んでいます。

ビタミンB群、とくにビタミンB2、パントテン酸、ナイアシンを多く含み、エネルギー産生栄養素の代謝を助けます。

エネルギー 15キロカロリー
水溶性食物繊維 1.0グラム
不溶性食物繊維 2.3グラム
カリウム 230ミリグラム
ビタミンB1 0.07ミリグラム
ビタミンB2 0.12ミリグラム
ナイアシン 5.1ミリグラム
ビタミンB6 0.05ミリグラム
パントテン酸 1.25ミリグラム

※すべて なめこ 生 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

なめこの健康効果

ペクチンは水溶性食物繊維で、ヌルヌルしている性質で胃から腸への食べ物の移動をゆるやかにしたり、ブドウ糖の吸収速度を緩慢にして血糖値の上昇を緩やかにしたりする働きが知られています。

またコレステロールの吸収を抑制する働きも知られていて、あわせて便への胆汁酸の排泄量を増やすことで肝臓でのコレステロール合成を抑え、動脈硬化を予防する効果が期待できます。

ビタミンB群に属するパントテン酸やナイアシンは、いずれもたんぱく質・炭水化物・脂質をエネルギーに変換する際に補酵素として働くため、エネルギー代謝には欠かせないビタミンです。

ナイアシンにはアルコールの分解を促す作用も知られていますから、二日酔いの朝になめこのお味噌汁を飲むのは、理にかなっていそうです。

パントテン酸はストレスが生じるとそれに備えて分泌される副腎皮質ホルモンの産生を促し、ストレスに対抗します。

多くの生活習慣病においてストレスもまたリスク要因の一つですが、私たちは全くストレスのない生活を営むことはできないと言っても過言ではありません。

ですから身体を守ってくれる機序を整えておくことが大切です。パントテン酸は一般に不足しにくい栄養素ではありますが、消耗が激しければきちんとその分を補充する必要があると言えます。

コレステロールとのかかわりもあり、パントテン酸は善玉であるHDL-コレステロールを増やしてくれる働きがありますので、やはり不足なく摂取したいですね。

 

なめこの選び方

かさが小粒で、大きさの揃っているものを選びます。やはりぬめりがしっかりあるものを選びたいですよね。茎やかさが肉厚であるかも確認しましょう。

脱気パックされているものであれば低温で数日保存が可能となります。冷蔵庫で保存しましょう。

 

なめこの食べ方

使う際には熱湯をまわしかけたり、水洗いをしたりしてから調理されますが、ぬめりの落とし過ぎはせっかくの食物繊維を落とすことになるので、気をつけたいところです。

料理用途が狭いようにも思われがちですが、汁物や大根とのおろし和え、あんかけのあんに混ぜる、酢の物、鍋物など、思いの外広い範囲で使うことができます。

ペクチンを含むことから炭水化物と合わせると血糖値の上昇を緩やかにする良い組み合わせとなります。

雑炊などに使ってみるのも良いのではないでしょうか。うどん、そばといった麺類に使われることも多くありますが、栄養素的にも良い組み合わせだと言えます。

 

なめこ・まとめ

管理栄養士のチカさん

大根とのおろし和えでなめこを味わう方法は、昔から定番の食べ方ですよね。

食物繊維が豊富なため消化が良くないなめこを、消化酵素を含んでいる大根と組み合わせるという、理にかなった組み合わせです。

昔からの食べ方にはこんな風に、おいしさだけでなく栄養面でも上手い組み合わせというのが多くて、感心させられることが多々あります。

詳しい知識を知らなくても昔から言われていることに間違いはありませんよね。

「ネバネバした食べ物は身体に良い」というのもその一つ。ペクチンはコレステロール対策にも効果的。

やはり昔からの言い伝えに従っておいた方がよさそうですね。