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デパ地下やコンビニで「いちごフェア」が開催されるほど、人気の果物、いちご。

ついクリスマスケーキを食べる時期を旬だと思いがちですが、これはいわゆる「経済的な旬」。

消費量は多いのですが、植物としておいしく、収穫量が増えるのはもう少し先の初春ごろから。

管理栄養士のチカさん

いずれにしても私たちを楽しませてくれることにかわりはないわけですが、健康効果もまた期待できるものなのです。

いちごの種類

いちごほど品種の多い果物はなかなかないのではないかと思います。理由は人気があって用途も多いので、各農業試験場が積極的に品種改良を行うため。

ですから粒の大きいものや赤みの強いもの、甘いもの、さらには白くて甘いものまで! いろいろあります。

最近の人気品種といえば‘あまおう’でしょうか。「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字をとったといわれています。まさにいちごの魅力を詰め込んだような品種。

‘紅ほっぺ’も大きくて甘さと酸味のバランスがとれている人気品種。

古くから親しまれている、‘とちおとめ’や‘とよのか’、‘さがほのか’といった品種たちも根強い人気を誇っています。

ちなみに白いいちごは「初恋の香り」といいます。熟しても赤くならないのですが、食べると甘く、しっかりいちごの味わいを楽しめる不思議ないちごです。

 

いちごの栄養

いちごでまず注目したいのはビタミンCの豊富さ。4~5粒で1日に必要とされているビタミンCが摂れてしまうほど。

さっと水洗いしてすぐに食べられるので、栄養素の損失も少なく、摂取に適しています。

ビタミンはこのほかにも、葉酸も豊富。またミネラルではカリウムが豊富です。

赤い色素はアントシアニンによるもの。フラボノイドも含んでいます。

エネルギー 34キロカロリー
水溶性食物繊維 0.5グラム
不溶性食物繊維 0.9グラム
カリウム 170ミリグラム
葉酸 90マイクログラム
ビタミンC 62ミリグラム

※すべて 生 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

いちごの健康効果

冬から初春にかけてよく食べられるので、風邪予防にうれしいビタミンCが豊富な点は優秀といえるでしょう。免疫効果を高めてくれます。

甘さはありますがエネルギーは高くなく、また食物繊維も豊富ですのでダイエットに利用しやすい存在です。ビタミンCの効果と食物繊維の排泄作用は、あわせて美肌への働きも期待できます。

葉酸は造血に関与しているビタミンですので、きちんと摂取することが大切。貧血の予防になります。お酒を大量に飲む方だと不足しやすいので、宴席の重なりやすい時期には特に摂取を心がけましょう。

アントシアニンはさまざまな健康効果が報告されている成分。目の機能や肝臓機能を向上させてくれる、血圧上昇を抑制するといったこと、また抗酸化作用も有することから、細胞の老化やがんの発生を防いでくれます。

がんとの関連ではフラボノイドも効果が知られています。活性酸素の働きを抑えることから、動脈硬化の予防や血液循環を良くすることでも知られています。

 

いちごの選び方

表面にはりやつやがあるかを見ましょう。ヘタの部分もちゃんとチェックして、きれいな緑色をしているか、しなびていないかを確認します。

パックの内側にドリップが出ていないか、上面だけでなく丁寧に確認して購入しましょう。

水に濡れると傷みやすいので、いっぺんに洗ってしまうのではなく、食べる分だけ洗うようにしましょう。

とはいっても日持ちの良いものではありませんし、ビタミンCや葉酸といった水溶性ビタミンは時間とともに失われやすいので、早めに食べきるのがオススメです。

 

いちごの食べ方

生でも簡単に食べることができて、果物不足を補うには心強い存在。先端に行くほど甘いので、ヘタの方から食べる方が最後まで甘さを楽しめると言われています。

他の食材や乳製品などとの相性も良いので、デザートとしていちごミルクにしたり、ヨーグルトに混ぜたりと楽しめます。カルシウムの含有量は多くないので、補い合うことのできる良い組み合わせでしょう。

 

いちご・まとめ

管理栄養士のチカさん

いちごの話をするときに、必ず聞くことがあります。それは「いちごは野菜ですか、果物ですか」という質問。意外と意見が分かれる質問なのですよ。

一般的に野菜というと1年で枯れてしまうもの、果物は何年も実をつけるものが多く、そういった観点からするといちごは野菜に分類されます。

いちごを野菜だと思うと答える人の多くは、いちごの生産地で育ったか、いちごの生る様子をご存じの方。一方果物と答える方は、やはりその利用方法を考えてのお答えになります。

私は今回いちごを果物としてご紹介しました。果物不足の助けに、人気で手軽ないちごをぜひ活用していただきたいからです。でも野菜と思えばお料理の幅も広がるかもしれませんね。

赤い色味は食卓も華やかにしてくれます。酸味と甘みのバランスを味わって、お好みの品種を見つけて、楽しんでみてください。
 

この記事を書いた人

管理栄養士のチカさん
管理栄養士のチカさん
1999年に管理栄養士の資格を習得。
現在フリーの管理栄養士として、食関連資格教材作成、専門学校講師、栄養講話講師などの仕事をしています。
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