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酸味が強くてそのまま食べることができないにも関わらず、レモンは私たちの食卓にはたびたび登場する存在です。

摂取量が不足しがちな果実類においては、比較的摂取頻度が高い方ではないでしょうか。

管理栄養士のチカさん

レモンを上手に利用すると栄養バランスは整いやすく、食生活の乱れも補正しやすくなります。

レモンの種類

輸入品が圧倒的に多かったレモンですが、最近では国産品も増えています。

輸入の柑橘類は輸送中の劣化を防ぐため防かび剤が使用されていますので、皮ごと楽しむ機会の多いレモンは特に国産品が珍重される傾向にあるのではないでしょうか。

黄色いおなじみのレモンは「リスボン」という種類で、香りが強くつやがあります。

カリフォルニアでの生産が多くサンキストブランドがついて売られていますが、広島県など国産品もあります。

リスボンより丸い形で、完熟するにしたがって果皮がオレンジ色になる「メイヤー」という種類は、酸味がマイルドでフルーティーな味わいです。

「菊池レモン」という種類は果皮が緑色の状態で収穫されると「小笠原レモン」、完熟させて黄色になってから収穫されると「八丈島フルーツレモン」として出荷されます。

 

レモンの栄養

レモンと言えば、なんといってもビタミンC。ビタミンCを多く含む食品の比較対象に「レモン〇個分」などと書かれるほど、ビタミンCが摂取できることで有名ですよね。

酸味はクエン酸によるもので、果肉にはクリプトキサンチンが含まれています。

香りはリモネンという成分によるもの。果皮にはエリオシトリンという機能性成分が含まれています。

レモン 全果 生 レモン 果汁 生
エネルギー 54キロカロリー 26キロカロリー
水溶性食物繊維 2.0グラム Tr
不溶性食物繊維 2.9グラム 0グラム
カリウム 130ミリグラム 100ミリグラム
β-クリプトキサンチン 37マクログラム 13マクログラム
α-トコフェロール(ビタミンE) 1.6ミリグラム 0.1ミリグラム
ビタミンB1 0.07ミリグラム 0.04ミリグラム
ビタミンB2 0.07ミリグラム 0.02ミリグラム
ビタミンB6 0.08ミリグラム 0.05ミリグラム
葉酸 31マクログラム 19マクログラム
ビタミンC 100ミリグラム 50ミリグラム

※すべて 100グラムあたりの値。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 

レモンの健康効果

エリオシトリンは果皮の黄色い色素で、強い抗酸化作用を持っています。脂質の酸化を防いでくれる働きで、動脈硬化の予防やがん予防などに役立ちます。

「レモンポリフェノール」などと呼ばれることもあって、中性脂肪を抑制したり肥満を防止したりといった効果が期待できるのではないかとして、研究が進められている成分です。

果肉に含まれているクリプトキサンチンにも抗酸化作用があるので、相乗効果が期待できます。

クエン酸は疲労回復効果が期待できるほか、鉄やカルシウムなどのミネラルの吸収を高めます。

ビタミンCもまた、鉄の吸収率を高めるので、レモン果汁を日頃の食事にかける習慣があると吸収しにくい鉄の補給に役立ってくれます。

また酸味をきかせることは食塩使用量を減らしても味わいを物足りなくは感じさせない効果もありますので、減塩にも役立ちます。

レモンの香り成分であるリモネンにはリラックス効果があります。交感神経を活性化してくれますので、血管が広がることで血流が良くなります。

アロマテラピーの世界ではこのことからダイエットにもつながると考えられています。

 

レモンの選び方

ヘタが枯れておらず、皮にツヤやハリのあるものを選びましょう。皮の色が鮮やかで、しわがなくみずみずしいと鮮度が良いものです。

保存は冷蔵庫の野菜室で、ラップにくるんだ状態で入れておきます。

カットしたものは断面が空気に触れないように、ぴったりとラップで包みましょう。早めに食べきるか、無理であれば輪切りにして冷凍しておきます。

 

レモンの食べ方

皮ごと利用できるので、皮を細かく刻んでパンやお菓子に利用するだけでなくさわやかな酸味を活かして和え物などに利用しても良いでしょう。

その際には皮を十分洗うことはもちろん、防かび剤が気になるということであれば国産品にこだわって買い求めると良いでしょう。

果汁を利用することは多いと思います。酢よりも酸味がまろやかで香りが高く、幅広く利用することができます。

ビタミンCやクエン酸の摂取には果汁でも十分ですが、まるごと利用することで食物繊維やクリプトキサンチンの摂取にもつながりますので、ぜひ果汁以外の利用も工夫なさってみてください。

 

レモン・まとめ

管理栄養士のチカさん

レモンは果汁を楽しむことはあっても果肉の利用頻度は少ないのではないでしょうか。健康効果がわかってくると、果肉や果皮も利用しないなんてもったいないと思えてきますね。

レモンといえば思い出すのが、智恵子抄の「レモン哀歌」でしょうか。

レモンの香りで智恵子がハッとするのは、リモネンの効果だったのかもしれません。

私たちもレモンの香りでリラックスして、酸味の爽やかさを満喫したいものです。

 

この記事を書いた人

管理栄養士のチカさん
管理栄養士のチカさん
1999年に管理栄養士の資格を習得。
現在フリーの管理栄養士として、食関連資格教材作成、専門学校講師、栄養講話講師などの仕事をしています。
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