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かんきつ類の種類は数多くありますが、日向夏は少し変わった食べ方をするかんきつです。

程よい酸味と甘みを楽しむことができ、さわやかな味わいが人気です。

かんきつ類の健康効果のなかでも、独特な食べ方をするが故の利点もある日向夏。

管理栄養士のチカさん

どうやって食べるか知らず、手が伸びにくいという方もいらっしゃるのでは。食べ方もあわせてご紹介していきます。

日向夏とは

かんきつ類には種類がたくさんあります。もともと各地で生息していたものや、それらが交配して新たな品種が誕生したことで、ますます種類が増えていくのです。

そのなかで日向夏は、「雑柑類」というグループに属します。雑柑類とは、かんきつ類のなかでもあまり類縁関係が明確でないようなもの。

宮崎県で偶発実生(偶然に発見された、優秀な形質を持つものという意味)した日向夏は、雑柑類の代表的な存在です。

地域によって食べられている「小夏」や「ニューサマーオレンジ」といった品種は、少し似たようなものにあたります。

日向夏の最大の特徴は、果皮の白い部分も食べること。

皮の下の白い部分をアルペドといいますが、通常のかんきつ類では取り除いてしまいがちな部分。苦いイメージが強いですよね。

ところが日向夏のアルペドは甘く、果肉といっしょに味わうと非常にさわやかなのです。

ですからみやざきブランドを推進している団体も、日向夏の食べ方をパンフレットにして啓蒙しています。

 

日向夏の栄養

かんきつ類と言えば何といってもビタミンC。そしてみかんなどに含まれていることで知られるβ-クリプトキサンチンも含んでいます。

アルペドまで食べられることで食物繊維はよりしっかり摂ることができます。

酸味はクエン酸に由来しています。

ひゅうがなつ
じょうのう及びアルペド 生
ひゅうがなつ
砂じょう 生
エネルギー 45キロカロリー 33キロカロリー
水溶性食物繊維 1.0グラム 0.3グラム
不溶性食物繊維 1.1グラム 0.4グラム
カリウム 130ミリグラム 110ミリグラム
カルシウム 23ミリグラム 5ミリグラム
β-クリプトキサンチン 19マイクログラム 19マイクログラム
α-トコフェロール(ビタミンE) 0.3ミリグラム 0.1ミリグラム
ビタミンB1 0.05ミリグラム 0.06ミリグラム
ビタミンB2 0.03ミリグラム 0.03ミリグラム
葉酸 16マイクログラム 13マイクログラム
ビタミンC 26ミリグラム 21ミリグラム

※ すべて 100グラムあたりの値。
じょうのう:かんきつ類の房の入った薄皮ごとの小袋。
アルペド:皮の下の白い部分。
砂じょう:じょうのうの中の果肉部分。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

日向夏の健康効果

日向夏の特徴であるアルペド部分まで食べることが、健康面でも効果を発揮してくれます。

栄養成分を比較してみても、砂じょうだけを食べるよりもアルペドとじょうのうごと食べる方が、栄養価が豊富。さらにビタミン様物質のビタミンPも含んでいます。

ビタミンPはビタミンCの働きを補強してくれます。吸収を助けてくれたり、酸化されやすいビタミンCを酸化から守ってくれたり。

さらにはビタミンCが結合組織であるコラーゲンを作るときにその働きを助けてくれるので、毛細血管を強くしてくれます。

毛細血管は組織が栄養をやり取りするという大切な役目を担っていますから、この部分が健康でないと出血しやすくなったり、栄養素が溶け出してしまったりします。

また毛細血管が丈夫だと血管の収縮もスムーズになりますから、血圧降下作用もあります。血中脂質のバランスが崩れていると心配されるのが、血管へのダメージ。

そのような意味ではビタミンPの働きは心強い味方となってくれます。

β-クリプトキサンチンは、体内でビタミンAとして働いてくれる栄養素です。発がんを促す物質の抑制能力があり、抗がん作用が期待できます。

また抗酸化作用によって、コレステロールの酸化を抑えてくれるので、動脈硬化の予防にもつながります。

 

日向夏の食べ方

生で日向夏を食べる場合にはその特徴を活かして、アルペドやじょうのうを含めて楽しみましょう。

味覚の面でも健康面でも、日向夏の特徴を活かすことができます。

皮はリンゴの皮をむく要領で、黄色い部分だけをそいで、白いワタ部分を残した状態にしたら、真上から見て中心を少し離れた位置から中央の芯を残すようなイメージで、そぐように切っていきます。

一周そのようにして切ると、うまい具合にアルペドと果肉部分を楽しめる切り方になります。

通常かんきつ類を楽しむときのようにくし形に切っても問題はありませんが、アルペドの甘さと果汁の酸味のバランスが良い切り方なので、地元宮崎ではこちらのやり方が主流のようです。

さわやかな味わいですので、サラダにしたり、白身魚とあわせてみたり、お料理に使っても酸味が活かせておいしく召し上がれると思います。

また宮崎では砂糖をつけて食べたり、醤油をつけておつまみ感覚で食べたりすることもあるそうです。

 

日向夏の選び方

アルペドを楽しむためには、ふっくらとしているものを選ぶと良いでしょう。ヘタは枯れておらず、皮にツヤがあるようなものを選びます。

保存の際は乾燥に気をつけて、水を含ませた新聞紙などで包んで、そのままポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。

 

日向夏・まとめ

管理栄養士のチカさん

みかんのアルペドをていねいに取り除いている女子を見るたびに、せっかく栄養価の高い部分なのにもったいない…と思っていました。

でもそれならいっそ、アルペドも楽しめるかんきつ類があれば良いのですよね!

日向夏はまさに、アルペドも楽しむかんきつ類です。

苦みのないアルペドを食べなれたら、ほかのかんきつ類でも栄養を余すところなく食べようと思えるかもしれませんね。

少しは日向夏への理解が深まりましたでしょうか。ぜひ手に取ってみてください。

 

この記事を書いた人

管理栄養士のチカさん
管理栄養士のチカさん
1999年に管理栄養士の資格を習得。
現在フリーの管理栄養士として、食関連資格教材作成、専門学校講師、栄養講話講師などの仕事をしています。
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