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中国茶の中でも飲まれる機会の多い、ジャスミン茶。

中華料理などを食べに行くとポットサービスをされることもあって、優しい香りと強すぎない風味は、脂っこい料理が多い中華料理との相性が良いですよね。

管理栄養士のチカさん

東洋医学の世界ではどのように扱われているのかも、見ていきたいと思います。

ジャスミン茶について

ジャスミン茶はやさしい花の香りを楽しむお茶ですから、言ってみれば中国茶版のフレーバーティーのようなものです。

「花茶(ふあちゃ)」といって、茶葉に花の香りなどをつけたものに分類されます。

ジャスミン茶は花茶の中でもポピュラーなもので、茶葉にジャスミンの香りを吸着させたものです。ジャスミンの花はバラと並んで、世界中で愛されているハーブです。

茶葉が香りを吸い込む特徴を利用して、ジャスミンの花がまだ咲ききっていないつぼみを集めて、緑茶のなかに1/3~1/4くらいの割合で揉みこみ、香りを移して作られます。

 

ジャスミン茶の栄養

ジャスミン茶について、「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」に記載はありません。

ただし、ベースとなっているお茶は日本茶ですので、日本茶が持っているカテキンやカフェインは含有していると考えられます。

そもそもお茶類は嗜好飲料ですので、茶葉そのものに多く含有されている成分ではなく、抽出液での含有量で考えるべきです。

ジャスミン茶も栄養素の摂取ということよりも、ジャスミン茶をゆっくり味わうことで得られる効果にも注目をして考えていきたいですね。

 

ジャスミン茶の健康効果

古くからジャスミン茶は、香りがイラつきを解消してくれて精神を落ち着かせてくれるという効果が期待されてきました。

豊かな香りには芳香成分が20種類以上含まれているとも言われています。これらが作用して、疲れを取ってくれたりストレスを和らげてくれたりするのです。

東洋医学では気の巡りを良くし、憂鬱な気分やイライラ、胸のつかえなどに有効であると考えらえてきました。

食欲不振や胃もたれといった精神的な不安からくる諸症状の改善、不眠多夢のような状況も精神安定作用によって改善してくれるとされています。

最近の研究では、濃度1%で抽出したジャスミン茶が血液中の免疫細胞の分化を促進する物質の活性を高めるという効果がわかってきています。

ストレスが重なると免疫力は低下しますが、ジャスミン茶は香りでストレスを軽減してくれるだけでなく、ジャスミン茶そのものが免疫力の向上にも役立つのではないかというのです。

また骨髄の造血に関わる細胞の増殖を促進し、造血に働くのではないかという効果にも期待が寄せられています。

カフェインは摂り過ぎれば興奮作用が強調されてしまいますが、適度な摂取は脂肪エネルギーの燃焼を助けてくれる効果の期待できる成分です。利尿作用もありますから、体内の循環が良くなります。

カテキンは抗酸化作用による発がん抑制効果や、血中脂質の正常化に期待が寄せられる成分です。

また消化酵素の働きを抑えることで消化を緩やかにさせ、血糖値の上昇を抑制してくれるのではないかと考えられています。

お茶だけで楽しむことはもちろん、食事と一緒にジャスミン茶を取り入れるのも、どうやら良い組み合わせと言えそうです。

 

ジャスミン茶の選び方

ジャスミン茶には、茶葉に香りを吸着させたタイプと、乾燥させた花を茶葉に混ぜたものとの2種類があります。

茶葉に香りを吸着させたタイプは比較的手に入れやすい価格のものも多く、ポットで繰り返しお湯を足しながら、何煎か楽しむことができますが、乾燥させた花を混ぜたタイプのものは大きめのポットで1煎目だけを飲むのがベストだとされています。

お湯を注いで花が膨らんでいくのを眺めるのも素敵ではありますが、日頃から楽しむといった点では、茶葉に香りを吸着させたタイプが使いやすいかもしれませんね。

ジャスミン茶は人気のお茶ですので、ペットボトルでの販売も多く見られます。

香りを楽しむということであれば否定するものではありませんが、冷たく冷やしても香りが感じられるように香料などでフレーバーが強調されているものもあるでしょう。

茶葉をゆっくり抽出しているときの香りも楽しむことができますから、ポットでじっくり淹れることをオススメしたいと思います。

 

ジャスミン茶の楽しみ方

茶葉は器の1/10~1/5程度、沸騰後80~90℃に冷ましたお湯を入れて、ゆっくりと2~3分置きます。

香りを楽しむお茶ですから、しっかり蓋をして、香りを逃さないようにしましょう。

1煎目であまり長い時間置いてしまうとお茶が苦くなりやすいので、2・3煎目でじっくり時間をとるようにすると良いでしょう。

お茶はきれいな明るいオレンジ色になります。「黄金色」といった感じでしょうか。

口あたりも良く、少し苦味や渋味があるところが飽きさせない味わいとなります。お料理との相性も良いので、日々の生活に取り入れやすいお茶です。

 

ジャスミン茶・まとめ

管理栄養士のチカさん

ジャスミン茶の最大の効用は、リラックス効果でしょうか。

日頃から口にするもので健康的な生活を送りたいと願う方は多く、研究も進み、多くの情報が出回りますが、それでも難しいのがストレスとの付き合い方。

そして、多くの生活習慣病のリスク要因の一つにストレスは挙げられるのです。私たちの生活からストレスを完全に取り払うことはできません。

ですから上手に付き合っていく、あるいは質の良い眠りで身体の疲れをリセットするということは、健康的な生活を送りたいと考える方には大切な要因。

目に見えず蓄積していくものですから、甘く見てはいけませんね。

 

この記事を書いた人

管理栄養士のチカさん
管理栄養士のチカさん
1999年に管理栄養士の資格を習得。
現在フリーの管理栄養士として、食関連資格教材作成、専門学校講師、栄養講話講師などの仕事をしています。
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